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  • EXHIBITION3月8日(土)~3月23日(日)

「明日と泳ぐ」 乾久子 ことばのまわり10年目を歩く 刊行記念展

-女寅さんと旅をする-
- 2011年3月11日14時46 分、東日本大震災発生。間近に控えた個展を前に一人の作家は途方に暮れていた。何をすればいいのか分からなくなったという。翌日から一本の鉛筆と新聞を手に取り黒く塗り潰し始めた- 。
10年後のその日、彼女の姿は常磐線の車内にあった。あのドローイングの意味は何だったのか、今の福島を歩きながら考えたいと旅に出た初日、不思議な出来事に遭遇する。偶然と必然。静寂と祈り。「女寅さん、10年目を歩く」旅 が始まったのだ。静岡と福島を数ヶ月間にわたり、何度も行き来し様々な場所を巡った。カメラとスケッチブックと、あの日に始まった問いを携えて。 浜松市在住の美術家 乾久子が、自身に問いかけ、考え続け るために歩いた福島の旅の記録「ことばのまわり1 0年目を 歩く」の刊行記念展を開催します。本書収録作品に加え、 当時の新聞を使った新作やアーカイブのほかワークショップ 参加者とつくる〝2011.4 .12〜2012.3 .11〝までの新聞を用いた「その日の器」を展示します。
ーここは誰かにとって大切な、けれども失われた場所であり、私にとってのあの場所かもしれないー
ページをめくるごとに、乾氏扮する女寅さんの隣に立ち、共に景色を見つめる私がいることに気がつきます。被災当事者でない作家の言葉は、同じく当事者足り得ない私の目となり、耳となり、足となり、震災報道からこぼれ落ちるなにか...人の、人々の営みをすくいあげる一筋の筆致へと変わります。10 年目の福島を歩いた作家と共にページをめくるように旅すること。
本展が、3.11という日付が意味するものを考え続けるための杖となり、そして「明日と泳ぐ」旅へと繋がり、皆さまの歩みと重なりますように。

「明日と泳ぐ」 乾久子 ことばのまわり10年目を歩く 刊行記念展

開催概要

会期 3月8日(土)~3月23日(日)
開催時間 11:00~17:00(会期中無休)
主催 ツインギャラリー蔵 空閑美帆
後援 浜松市
中日新聞東海本社
公益財団法人浜松市文化振興財団
会場内販売 書名:ことばのまわり 10年目を歩く
著者:乾久子
定価:¥2,000+税10%
発行:スタジオ NANI
発売:有限会社 荒蝦夷
説明:出会った人たちや見てきた風景がたくさんのことを教えてくれました。この本で私と一緒に福島への小さな旅をしていただけたらこんなに嬉しいことはありません(本書 はじめに より)
作家プロフィール 乾 久子
美術家。1958年静岡県生まれ。東京学芸大学大学院修士課程修了。 2007年 Das Erlebnis der Linien (ギャラリーMeta Weber/ドイツ)、2021年「ことばのまわり 〜船とゆく〜」(グランシップ/静岡)など、国内外での個展・グループ展多数。2011年ギャラリーK(東京)で東日本大震災をテーマにした作品「毎日祈ったこと・考えたこと」を発表。同作品は第二回会津漆の芸術祭(2011年/福島県喜多方市)、小田原、静岡、ベルリン、東京都美術館などでも展示される。

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